当院の診療内容
その他、目に関するお悩みがある方は、お気軽にご相談下さい。
白内障
白内障とは、目の中でレンズの役割を担っている「水晶体」と呼ばれる組織が濁った状態です。ほとんどは老化現象の一つとして起こるもので、加齢性のものでは50歳頃から症状が出始めます。
症状は「まぶしい」「かすむ」「ものがダブって見える」などです。濁りが強くなってものが見えにくくなり、眼鏡をつかっても視力が出ず、日常生活に不自由を感じるようになった時点で手術を考えるのが一般的です。
緑内障
緑内障は、視神経が障害され視野が狭くなったり部分的に見えなくなったりする病気です。厚生労働省研究班の調査によると、我が国における失明原因の第1位を占めており、日本の社会において大きな問題として考えられています。
40歳以上では17人に1人、70歳以上では10人に1人の割合でかかる身近な病気です。現時点では、緑内障を治療しても一度障害された視神経を回復させることはできませんので早期発見、早期治療が大切です。
早期発見に関してですが、視野欠損を来たす前に視神経乳頭(目と視神経の接合部)の形状が変化することが報告されており、当院でも導入しているOCT (Optical Coherence Tomography) と呼ばれる機器を用いて視神経乳頭形状解析を行うことで、視野変化を来たす前の言わば「緑内障の前段階」を診断することが可能となりました。
40歳前後の方は、一度眼科での検査をおすすめします。
飛蚊症
明るい所や白い壁、空などを見つめた時、視界に糸くずや黒い影、蚊のようなものが見え、視点を変えるにつれ、それが動き回るように見える現象です。
症状が眼の周りに蚊が飛ぶ様に見えることからこの名前が付きました。多くの場合加齢により自然発生します。飛蚊症自体は目の機能に問題はありませんが、失明の危険性がある網膜剥離の初期症状として現れることもありますのでできるだけ早く眼科検診を受けることをおすすめします。
アレルギー性結膜炎
アレルギー反応によっておこる結膜炎で、眼のかゆみや流涙、めやに、結膜充血、まぶたの腫れなどの症状が現れます。
アレルギーを引き起こす原因物質として、大きくは季節性アレルギー性結膜炎(花粉症をおこすスギ、ブタクサなどの花粉)、通年性アレルギー性結膜炎(ダニ、ハウスダスト、ペットの毛、薬剤)があります。
ドライアイ
涙の分泌量(ぶんぴつりょう)が少ないために、眼球(がんきゅう)の表面が乾燥して痛みや違和感の原因になったりします。また角膜(黒目)の表面に涙がないと見えにくさを感じたりもします。パソコン・携帯などを用いての作業が増えているためドライアイの方は増えており、ドライアイの方は眼精疲労になりやすいですから目の疲れとして感じる人も多いようです。
ドライアイに対して様々な目薬がありますので、症状や状態に合わせて処方を行います。
眼精疲労
パソコン・携帯などを用いての作業が増えているため、「目が疲れる」「目が痛い」といったことは、誰でもよく経験する事だと思います。目が疲れることでかすみや見えにくさを感じ、目の痛みや頭痛も伴うことが多いです。
目を休ませることが必要ですが、目薬やサプリメントにて症状が和らぐ場合がありますのでご相談下さい。
加齢黄斑変性
加齢によって、網膜のほぼ中央にある黄斑部に障害が生じる病気です。「黄斑」とは、とても小さいものですが、物を見るための重要な部分です。従って、黄斑部に異常があると、物が歪んで見えたり、視力が著しく低下します。
治療法は薬物治療やレーザー治療ですが、進行予防が治療の目標となります。加齢黄斑変性は緑黄色野菜に多く含まれるルテインという物質が少ないと発症しやすいと言われていますので、当院では加齢黄斑変性の患者さんにルテインサプリメントをおすすめています。
糖尿病性網膜症
糖尿病の3大合併症の一つで、眼の網膜が傷み、視力低下が起きる病気です。 近年、糖尿病の患者数は増え続けていますが、糖尿病は合併症の怖い病気で、腎臓や神経、そして眼に現れることが多く、これらは三大合併症といわれます。糖尿病になり血糖が高い状態が長く続くと、網膜の細い血管は少しずつ傷み血の流れが悪くなり、栄養を届けられなくなり網膜が障害を受けます。糖尿病網膜症は、糖尿病になってから数年〜10年以上経過して発症するといわれていますが、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。症状を自覚する頃には網膜症がかなり進行していることが多く、その頃に治療を開始しても重度の視力障害が残るのが現状です。 糖尿病と診断された人は目の症状がなくても定期的に眼科検診を受けるようにしましょう。